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名 東 区 ど っ と コ ム
平成19年 5月31日 更新
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  名東区どっとコム編集部は、5月4日に名東区よもぎ台にオープンした、ピースあいちの取材に行ってきました。

  ピースあいちは、NPO法人「平和のための戦争メモリアルセンター設立準備会」によって作られた、愛知県で唯一の戦争資料館です。

  市や県に設立を働き掛けたのですが実現せず、展覧会を開いた所、一人の老婦人がその趣旨に感銘し、1億円と土地を提供してくださったことにより、建設が実質的にスタートしたそうです。
  つまり、このピースあいちは「民設・民営」という全国的にも数少ない戦争資料館なのです。

  ピースあいちの2F(メインフロア)は3つのテーマで構成されています。

 @ 愛知県下の空襲
 A 戦争の全体像−15年戦争
 B 戦時下の暮らし

  
 です。

 実際に投下され、愛知の町を焼き尽くした焼夷弾(触ることもできます)や、とても実際の毒を防げたとは思えない防毒マスク(触ることもできます)、戦地からの家族への手紙、「神風」と書かれた鉢巻きなどなど、官営の戦争資料館よりもむしろ資料は豊富ですし、なにより距離が近い(触れますから)のが余計にリアルに感じました。

 特に若い世代の我々は、このピースあいちを訪れると、いかに今の時代が恵まれているのかがよく分かると思います。

 建物自体が白を基調とした解放感にあふれる設計になっているので、戦争関連の展示会や資料館などに特有の湿っぽさはなく、入園料も大人300円で子供(小中高)100円ですから、ぜひお子さまを連れて一度は足を運んでみてはいかがでしょうか。

 まずは、「戦争について考えよう」というスタンスではなく、「昔の生活ってどんなのだったんだろう? ちょっと見に行かない?」 という軽いノリで訪れてもいいと思います。

 解説のパネルなどは、全てボランティアの方々の協力で作られた手作りのものです。

 3Fは会議室で、企画展や貸しギャラリーとしても使えます。5月は、絵本「ぞうれっしゃがやってきた」の原画展が開かれています。

 1Fは、「現代の戦争と平和」の常設展示とライブラリーとなっています。ここは、交流の場でもあり、ミニ・コンサートや朗読などのためのステージを設けることもできます。(ちなみに、1Fへの入場は無料です。お気軽にお入り下さい)

 NPO法人「平和のための戦争メモリアルセンター設立準備会」理事の竹川さんは、終戦時に6歳で「ちょうど当時のことを鮮明に覚えている最後の世代」ですが、われわれに何かメッセージをという名東区どっとコム編集部の質問に対して、

 「戦争って、よく分らないうちに始まって、知らないうちに加担しているんですよ。そして、戦争が終わってやっとその重大さを知るんです」

「だから、普段からその雰囲気を敏感に感じ取って、よく考えないといけない。目先のことだけで、政治家を決めたらだめですよ」

と、力強く答えてくださいました。

 確かに、戦争のことを普段考えろと言っても、まったくリアルに考えることはできません。でも、だからこそ「知らないうちに」戦争が始まっているんではないでしょうか。

 今回のピースあいちの取材を通してそう思いました。

 名東区どっとコムは提案いたします。実際、多くの若い世代の人たちは戦争に興味がないのではないでしょうか。興味がないのに持てというのは無理な話です。

 そこで、小学生のお子さんをお持ちの方、夏休みの自由研究にピースあいちを訪れてみてください。そしてお子さんの質問に答えてあげて、一緒に課題をまとめてみてください。手近な研究材料としてもってこいではないでしょうか?

 中学生のみなさん。ピースあいちを訪れて、触れたこと・調べたことをノートなどにまとめて、社会の先生に提出してみてください。プラスアルファの自由課題は、確実に内申点アップにつながりますよ。内申点をあげるためには、何もテストの点数だけではありませんから。

 高校生・大学生・若い社会人のみなさんは、次戦争が起これば、自分たちが戦地に赴く世代です。その時になってからではもう遅いと思いませんか? 考えろと言ってもなかなかリアルには考えられません。そこで、一度ピースあいちに足を運んでみてください。学校や会社を一日休んででもいく価値はあると思います。



ピースあいち  
名古屋市名東区よもぎ台2-820 地図はこちら

TEL:052-602-4222
開館時間:午前11時〜午後4時
休館日:日曜・月曜・年末年始

地下鉄東山線「一社駅」から北に向かって徒歩約12分、よもぎ台の交差点を右折したところ。(ハロードゥ―インターナショナルの隣)

上社駅からは市バス11系統右回りの循環バス(上社〜上社)に乗車して3駅目の「じあみ」下車徒歩2分。
  漆喰が使われた壁と、シンボルマーク。

  ピースあいちの設計者である中澤さん
(一級建築士)は「戦争の記憶と同時に、
日本の伝統的な建築様式も失われつつ
あると考え、日本伝統の素材を残したいと
いう意味合いも込めた
」と仰っていました。
解放感と光あふれる室内。小さいお子さんか
らご老人まで、落ち着いて館内を回ることが
できます。
実際に投下された焼夷弾。(触れることがで
きます)
「眼をそらさないでください、これが戦争です
平和な今を生きる我々の胸にずしりと突き
刺さるキャッチフレーズと写真。
平日にもかかわらず、多くの方々が訪れてい
ます。
手前のいすとテーブルには、平和を祈る千羽
鶴のコーナー。右奥は、当時の屋内を再現し
たコーナーです。(柱は実際に空襲で焼け焦
げたもの)当時の生活がかいまみれます。
今回の取材をコーディネートしてくださった、
設計者の中澤さんと、貴重な戦争体験を話し
てくださったNPO平和のための戦争メモリア
ルセンター設立準備会、理事の竹川さん。


 特集記事:「愛知県で唯一の戦争資料館ピースあいち in 名東区」
   
   民間のNPO団体が運営する戦争資料館

戦争の悲惨さを、若い人たちに伝えたい


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